発展途上国に追われる先進国
ここ20年間の中国経済の躍進的、大発展は世界の工場と言われるほど世界各国へ食品、家庭用品など第一次、二次産業での安い労働
力で市場制覇してきました。
それは先進国のみならず、全ての経済圏で第一次、第二次産業の消
滅をもたらし、伝統的工芸品から零細企業従業員の仕事を奪う結果
となりました。
眠れる大国を起こしたと言う訳ではありませんが、鉱物、石油の消
費の拡大など、従来の基準や計画、実績などを狂わせ、資源高騰と
環境問題も引き起こしています。
先進国や後進国の発展がグローバル化された現在、世界に富をもた
らしていると同時に失業者の増加ももたらしています。
世界の通貨の発行量は一定ですから、その通貨が安い労働力で引っ
張られているのです。
残念ながら、一度安易で、低価格品の恩恵を味あえば、なかなか以
前の高価格品には戻りません。
後進国、発展途上国の発展が悪いのではなく、先進国の対応が一番
の問題です。
互いに競争するのではなく、どの分野で分け合うのかができていな
い現状が格差と不安、そして不満を巻き起こしています。
2012/01/23
眞田文宏
Posted at 2012年01月23日 17時43分14秒
トラックバック一覧